江戸 重通 (1556〜1598)

常陸江戸氏当主。
江戸通政の子。子に通升・宣通。正室は結城晴朝の妹。妹は鹿島義清の嫁。
永禄10年(1567)、父・通政の病死により家督相続。
元亀元年(1570)、元服。
天正3年（1575）から信長・朝廷に通じ、天正4年（1576）には従五位下・但馬守に叙位・任官される。
天正5年（1577）、北条氏政が下野に侵入し、重通は佐竹義重に従って下野小山に出陣。
天正6年（1578）、北条氏政と和睦。
天正7年（1579）から鹿島一族の家督争いに介入、天正9年（1581）には自ら兵を率いて鹿島城を攻め鹿島貞義・鹿島清秀らを下総に追い、天正10年(1582)には鹿島通晴を鹿島当主とした。
天正14年（1586）、大掾氏を攻めて真壁氏らの援軍を得た大掾氏に撃退されるが、天正16年(1588)に佐竹義宣の援軍を得て大掾清幹を降す。
天正16年（1588）、江戸通澄と仲違いした神生通朝が額田城の小野崎従通を頼って離反したため小野崎・神生らと争うが子・通升(通澄もか？)が討死。
天正17年（1589）、佐竹義宣の援軍を得て額田城に小野崎従通を攻め、間もなく和睦。
天正18年(1590)、秀吉の小田原征伐に参陣せず、秀吉に所領を安堵された佐竹義宣によって水戸城から追放され、義兄・結城晴朝のもとへ逃れる。
慶長3年(1598)10月1日、没。