四方田 政実 (?〜1623)

四方田但馬守政孝の子。子に又兵衛孝信。
丹波の国人。信長の命で丹波に攻め入った明智光秀に仕える。
天正10年(1582)、本能寺の変では明智秀満に従い森力丸(か乱丸？)を討ち取り、安土城占領、山崎の合戦に参加した。
敗戦後は紀伊国湯浅に潜伏し、青木秀以に300石で召し抱えられ、慶長4年(1599)の越前転封に従って越前へ移る。
越前では九頭竜川の架橋に尽力し、舟橋奉行として1000石に加増。秀以没後は一時浪人。
慶長9年(1604)、越前へ入封した結城秀康に仕え、引き続き舟橋奉行に任じられ300石を与えられる。
1000石を与えようにも他にも加増すべき家臣が多く余裕がないとして代わりに金子20両を与えられた。
慶長10年(1605)、自宅に秀康が訪れ、川筋での漁を免除される。
大坂の陣には子・孝信を出陣させて自身は留守居役を務め、戦陣の秀康の子・忠直に鮭を献上した。