足利 義冬 (1509〜1573)

堺公方・平島公方。
足利義澄の次男。義晴の弟。子に義栄。足利義稙の養子。
大永元年(1521)、細川高国に追われた足利義稙の養子となった。
大永7年(1527)、三好元長・細川晴元らと共に兄・義晴を擁する細川高国を桂川合戦に破って近江国に追い、堺に留まり堺公方と呼ばれるようになった。
天文元年(1532)、元長が晴元らに殺されたため、阿波国天竜寺の荘園・平島荘に引き上げた。
永禄8年(1565)、将軍・足利義輝が殺害され、子・義栄が将軍候補として家督を継いでからは子・義栄を後見し、摂津国にて上洛の準備を進めた。
永禄11年(1568)、子・義栄が没したため上洛を断念し、義冬も阿波に引き上げた。